●はじめに
竪琴メタルの解説記事はたくさん公開されていますが、どれもプレーヤー側の視点に立ってメタルを出す技術的な方法を解説したものであり、リスナー向けの解説が見受けられなかったため今回執筆することにしました。
●フレームについて
DQ1は1秒あたり60枚の静止画をパラパラ漫画のように繋げることで動きのあるゲームになっています。この最小の時間単位 1/60秒を1フレーム と呼びます。
●エンカの仕組みについて
DQ1のエンカは変わった仕組みになっています。エンカ域毎に5種類の敵が用意されていて、下記のルーレットのようにくるくる回っています。
エンカした瞬間にルーレットの当たりにいる敵が出るという感じです。ちなみに、ルーレットは1フレームで1つ動きます。つまり1秒間で12周という高速回転です。通常はいつエンカするか分からないので敵を選ぶことが出来ません。しかし、銀の竪琴というアイテムを使えば好きなタイミングでエンカを引くことができます。すなわち、メタルが当たりにいる時を狙って竪琴を弾けば確実にメタルを出すことができます。
●竪琴メタルを出すために必要な事
当たり前ですが、実際のゲーム中でこのルーレットは表示されていませんので、目押しで出すことはできず、次の3つの手順を踏むことが必要です。
①1つエンカを引いて、今のルーレットの位置を把握する
②そこからルーレットがどれだけ動いたかを把握する
③ルーレットを調整してメタルのところに持っていく
●実際の手順
まず歩いてエンカを引きます。
しりょうのきしが出ました。これで今のルーレットの位置を把握できました。
次にここから、[にげる]までカーソルを移動しなければなりません。
↓
というわけで、逃げられました。逃げのメッセージは自動で進むので経過フレーム数は一定となり把握できます。仮に逃げられなくてもその時のメッセージも自動で進み経過フレーム数は一定なので、ルーレットの位置は把握できます。
さて、ここが問題のシーンです。この状態ではカーソルが無いため、Y押しっぱ技が使えません。このまま放置するとフレームが勝手に進みルーレットの位置が把握できなくなってしまいます。ではどうするかというと、最速入力でメニューを開くという荒業によって解決しています。最速入力なら経過フレーム数はもちろん一定なので、ルーレットの位置を把握できます。ただし猶予時間は8フレームと非常に短いため(8フレニュートラルと呼ばれる所以)、コマンドが遅れるとルーレットの位置がずれて失敗します(竪琴失敗の主要因)。メニュー画面を開いたあとならY押しっぱ技が使えるので安心してコマンド入力できます。
というわけで、竪琴の位置までカーソルを持ってくることができました。ただし、(ここまでのルーレットの動きを全て計算すると)今のルーレットの位置は下記のようになっています。
このまま竪琴を弾いても鎧の騎士が出るだけです。メタルを出すためにはルーレットを3つ回さなければなりません。そのために、カーソル移動を利用します。
↓
↓
カーソルを上に4個、下に4個移動させたので、合計11×8=88フレーム経過しました。
88=17×5+3 なのでルーレットは17回転と3つ進みます。よってルーレットをメタルの位置に持ってくることができました。
この状態で竪琴を使うことで、メタルを出すことができます。
竪琴メタルの解説記事はたくさん公開されていますが、どれもプレーヤー側の視点に立ってメタルを出す技術的な方法を解説したものであり、リスナー向けの解説が見受けられなかったため今回執筆することにしました。
●フレームについて
DQ1は1秒あたり60枚の静止画をパラパラ漫画のように繋げることで動きのあるゲームになっています。この最小の時間単位 1/60秒を1フレーム と呼びます。
●エンカの仕組みについて
DQ1のエンカは変わった仕組みになっています。エンカ域毎に5種類の敵が用意されていて、下記のルーレットのようにくるくる回っています。
エンカした瞬間にルーレットの当たりにいる敵が出るという感じです。ちなみに、ルーレットは1フレームで1つ動きます。つまり1秒間で12周という高速回転です。通常はいつエンカするか分からないので敵を選ぶことが出来ません。しかし、銀の竪琴というアイテムを使えば好きなタイミングでエンカを引くことができます。すなわち、メタルが当たりにいる時を狙って竪琴を弾けば確実にメタルを出すことができます。
●竪琴メタルを出すために必要な事
当たり前ですが、実際のゲーム中でこのルーレットは表示されていませんので、目押しで出すことはできず、次の3つの手順を踏むことが必要です。
①1つエンカを引いて、今のルーレットの位置を把握する
②そこからルーレットがどれだけ動いたかを把握する
③ルーレットを調整してメタルのところに持っていく
●実際の手順
まず歩いてエンカを引きます。
しりょうのきしが出ました。これで今のルーレットの位置を把握できました。
次にここから、[にげる]までカーソルを移動しなければなりません。
↓
[こうげき]から[にげる]までカーソルを2つ移動します。カーソル移動は一つ毎に11フレームですので、22フレーム経過します、だからルーレットは4回転と2つ動きます。ただし、これは最速入力時の話しであって、コマンドが遅いと当然その分のフレームが余計に経過してしまいます。大問題のように思われますが、Yボタン押したままカーソル移動という技を使用することで解決できます。DQ1は何かのボタンを押した状態だと、10フレームに一度しかコマンドが入らないという仕様があります。だから、Y押しっぱのままカーソル移動すれば、経過フレーム数は 22、32、42、52・・・・ のどれかになります。
22フレーム=4×5+2 (4回転と2つ)
32フレーム=6×5+2 (6回転と2つ)
42フレーム=8×5+2 (8回転と2つ)
52フレーム=10×5+2 (10回転と2つ)
というわけで、逃げられました。逃げのメッセージは自動で進むので経過フレーム数は一定となり把握できます。仮に逃げられなくてもその時のメッセージも自動で進み経過フレーム数は一定なので、ルーレットの位置は把握できます。
さて、ここが問題のシーンです。この状態ではカーソルが無いため、Y押しっぱ技が使えません。このまま放置するとフレームが勝手に進みルーレットの位置が把握できなくなってしまいます。ではどうするかというと、最速入力でメニューを開くという荒業によって解決しています。最速入力なら経過フレーム数はもちろん一定なので、ルーレットの位置を把握できます。ただし猶予時間は8フレームと非常に短いため(8フレニュートラルと呼ばれる所以)、コマンドが遅れるとルーレットの位置がずれて失敗します(竪琴失敗の主要因)。メニュー画面を開いたあとならY押しっぱ技が使えるので安心してコマンド入力できます。
というわけで、竪琴の位置までカーソルを持ってくることができました。ただし、(ここまでのルーレットの動きを全て計算すると)今のルーレットの位置は下記のようになっています。
このまま竪琴を弾いても鎧の騎士が出るだけです。メタルを出すためにはルーレットを3つ回さなければなりません。そのために、カーソル移動を利用します。
↓
↓
カーソルを上に4個、下に4個移動させたので、合計11×8=88フレーム経過しました。
88=17×5+3 なのでルーレットは17回転と3つ進みます。よってルーレットをメタルの位置に持ってくることができました。
この状態で竪琴を使うことで、メタルを出すことができます。