アクバー戦では初ターンハッサンにスカラを2枚入れる戦略が主流ですが、それよりルカニを打った方が効率が良いということを説明します。なお、ハッサンが知力兜を装備しドランゴが力の盾を持っていないことを前提とします。

●初ターンスカラ2枚の問題点
 DQ6の仕様でスカラ上昇値は200でカンストします。ハッサンの守備力はこの時点で256程度なので、2枚目のスカラの効率が悪いです(本来128上がるところが72しか上がらない)。2ターン目にアクバーは必ずルカナンを打って来るので、そこで後攻スカラを入れれば無駄なく守備力を上げることができます。
 また、初ターンにスカラ2枚入れる戦略だと2ターン目に主人公はマホトーンを打つのが主流ですが、アクバーの3ターン目の行動は 打撃+ルカナン と非常にぬるいターンです。マホトーンが入るとアクバーは必ず 全体攻撃+打撃 という行動をしてくるため、ぬるい3ターン目の行動が終わってからマホトーンを入れる方が効率が良いです。マホトーンはアクバーのザオリクを封じるために打つのですが、アクバーがザオリクを打って来る可能性があるのは、星のかけらが効いていると5ターン目、効いていなかったら6ターン目です。それまでに入れば問題無いので、焦って2ターン目にマホトーンを打つ必要性はさほど無いのです。

●初ターンの行動の選択肢
①主がマホトーン
②ハッサンが気合ため
③主を先頭にして防御
④主がルカニ
この4通りが考えられます。それぞれ解説します。

●主がマホトーン
 アクバーにマホトーンが入ればほぼ勝ち確なので早く入れたくなる気持ちは分かりますが、これは良くないです。前述したように、アクバーにマホトーンが入るとルカナンの選択肢が無くなり行動は必ず 全体攻撃+打撃 となります。ガーディアンが生きている状態でこれを喰らい続けるのは非常に痛いです。ガーディアンを倒せるのは3ターン目なので、仮に星のかけらが効かなかったら最強の攻撃を3ターン連続で受けることになります。2ターン目に雫を打つなら3ターン目終了時点でほぼ壊滅状態になると思いますが、2ターン目に雫を打たないのは危険すぎます。負けることは稀だと思いますが、ルカニ0になることが危惧されハッサン単騎撃破の可能性が高いです。勝率だけ考えるならありえるかもしれませんが、平均タイムを考えると無いと思います。

●ハッサンが気合ため
 ガーディアンの攻撃が痛いので早く数を減らすのは重要ですが、これもお勧めできません。アクバーの3ターン目の行動は 打撃+魔法 なので2ターン目にガーディアンを落としてしまうと3ターン目に復活してしまうリスクを生んでしまいます。星のかけらが効けば、2ターン目に主がマホトーンを打って3ターン目のザオリクを封じるギャンブル戦略も考えられますが、期待値で考えると無いと思います。

●主が先頭防御
 初ターンはガーディアンが生存していてアクバーが 全体攻撃+打撃 さらにスカラもかかっていないという最も厳しいターンです。初ターンの打撃3発中、ハッサンおよびテリーは全て主人公は2発喰らうと高確率で死んでしまいます。星のかけらおよびピロリを考慮すると3.5%の確率で死者が発生することになります(星のかけら後攻および上記の打撃を喰らって耐える可能性は考慮していない)。初ターンに主が先頭で防御すれば、その確率が0.4%になり大幅に減ります。安定だけを考えるなら最善と思いますが、アクバー戦で主人公の行動の価値は非常に高いので、さすがにもったいないのでは?と思ってます。

※初ターン死者が発生するロスを3分とすると、3%の期待値は5.4秒です。5.4秒でルカニ1発打てるならさすがにそっちの方が良いと思います

※以前のドランゴ星かけでマホトーンをカットするチャートなら、初ターン主先頭防御は最善の戦略だと思ってます。違いとしては、星のかけらを先行で打てないので初ターン死者が生じる確率が6.0%と大きく上がってしまうことと、スカラを打たないのでハッサンやドランゴの分の打撃を主が受ける恩恵が大きかったからです(今のチャートは1回目の雫までドランゴとハッサンにゲントを振らなくても大丈夫なケースが多い)。

●主がルカニ
 上記のように考えられる選択肢は全て微妙な結果となったのでこれが残ります。ルカニはアクバーに攻撃が入るまでは意味が無いため最初に入れる必要はありませんが、最初に入れても無駄にはなりません。まず、ルカニに関して解説すると1回目の価値が非常に高いです。おおざっぱに言って、1回目のルカニが入ると与ダメが1.5倍、2回目のルカニが入ると与ダメが2倍になります。撃破ターン数は与ダメに反比例するので、それぞれ2/3、1/2に減少します。すなわち、1回目のルカニでターン数が1/3短縮、2回目のルカニでターン数が1/6短縮ということなので、1回目のルカニは2回目のルカニの2倍の価値があります(厳密には気合もろばの関係でそこまでは行きませんがね)。アクバーにマホトーンが入るとアクバーの攻撃が激しくなるので、主が簡単に落ちてしまいます。ツンを引いてルカニ入る前に落ちてしまったら非常に痛いので、むしろルカニ1回入れてからマホトーンをかけるべきでは?とさえ思うこともあるくらいです。
 さて、実際の戦略ではまず初ターンルカニです。2ターン目は星のかけらの成否およびルカニの成否で分岐します。

・星のかけら×→主スカラ(→ハ)
 これは当然ですね、そういう戦略なんですから

・星のかけら〇ルカニ×→主ルカニ
 星のかけらが効けば、攻撃はそんなに痛くないのでハッサンへのスカラはカットできます(もちろんハッサンのHP状況は注意しないといけませんが)。ただし、ここでマホトーンを打ってしまうと効いてもぬるい3ターン目をスキップして効率が良くありません。上記のようにルカニ0で攻めても効率が悪いのでルカニが正解だと思います

・星のかけら〇ルカニ〇→主マホトーン
 ルカニ1回入ったなら、さすがに主はマホトーンで良いでしょう。

 初手スカラ2枚チャートでは、主の生存率は4割あるかどうかだと思いますが、この戦略に変えてから5割以上は生存できるようになったと思います。危惧されるのは2ターン目に何かの間違いでハッサンが乙ることですが、打撃2発喰らったらゲントを振るというのを怠らなければ基本大丈夫です。興味を持った方は一度試して頂けると幸いです。

※混乱していないガーディアンを全て倒したのにマホトーンが入って無い時
 この場合ハッサンがマホトーン打つのは当然ですが、主人公がどうするかは難しいところです。Wマホトーンを打つ人が多く見受けられますが、個人的な見解としてはルカニ0ならルカニ、ルカニ1ならマホトーンが良いと思ってます。